インプラントの可能性について

こんにちは。

上尾駅西口アリオ前、新海歯科医院の新海です。

今日はインプラントを固定するための骨がほとんど無く、今まではインプラントは難しいとされていた症例を紹介させていただきます。

では、まず初回来院時のレントゲンからです。

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初回来院時

まず、この患者様は上の奥歯のブリッジを入れた所が咬むと痛い。歯茎が腫れている。と来院されました。

そこでレントゲンを撮影してみると、歯が根の先の方で割れていることが分かりました。残念ながらこのように根っこの先の方で割れてしまうと保存は難しくなります。

患者様と相談の結果、欠損部はインプラント治療を行うこととなりました。

しかし、折れてしまった歯はブリッジの真ん中の部分で結果的に三本分の歯のスペースが失われる事となってしまいます。

ブリッジの怖い所はこのように一部が駄目になってしまった際、失われるスペースもとても大きくなってしまうという事です。

さて、ではインプラントを埋入するに当たって今回は問題点があります。インプラント埋入予定の場所の骨が少ししかありません(レントゲンの黄色い文字の所)

インプラントの維持は骨とどれだけ堅固にくっついているかが鍵になっています。そのため埋入したインプラントが根元の先のまで骨に覆われているのが理想です。

今回、インプラントは上顎に埋入します。人間は誰でも鼻の横に対に上顎洞という空洞があります。(この骨格的な構造により、特に日本人は上の奥歯の生えている周りの骨の厚さが薄い場合が多いです。)

このため上顎の奥歯の辺りにインプラントをそのまま埋入すると、この空洞を突き抜け穴を開けてしまうことになります。

そこで必要とされる技術がソケットリフトという方法になります。

上顎洞の空洞の中はシュナイダー膜という薄い膜で覆われています。(イメージはゆで卵。殻が骨で中の白身との間にある膜がこれにあたります。上顎洞はゆで卵の黄身と白身がない状態をイメージしてください)

ソケットリフトはこの膜を、歯を抜いた穴から慎重に骨ごと上に持ち上げる技術になります。

そしてできた隙間に人工の骨を入れ埋入したインプラント体と堅固にくっつくのを待ちます。

そしてしっかりくっついたのを確認した後上物を入れれば治療は終了です。

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オペ後のレントゲン写真

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オペ後のCT写真

今では昔は難しいとされていた症例も、特別な技術をもった歯科医師と、より進化した材料を使用することで可能となっております。

以前に骨が無いからインプラントは無理だと言われてしまった様な方でも、治療できる可能性は大いにあります。

もし、治療を諦めて不自由な思いをしている方がいらっしゃいましたら、是非当院に相談にいらしてくださいね。

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